利尻島の西岸、
沓形の街近くの「神居海岸パーク」にあるのが、
「カムイウイスキー利尻醸造所」。
駐車場の横に、
スタイリッシュな建物をかまえている。
サントリーやニッカといった
大手の醸造所に比べれば、
サイズ観たるやひっそりしたものだが、
その存在感は、実に大きいのだ。
←応援ありがとう。
この日は、2度目の訪問。
醸造所の一角には、
試飲コーナーが設けられている。
前回は、そのコーナーが閉まった後の時間だったから、
今回は、間に合うようにやって来た。
といっても、この醸造所が醸造を始めたのが4年前。
未だ、ウイスキーとしての製品は売られていない。
3年以上熟成したものでなければ、
ウイスキーとして売ることができないのである。
現在は、樽詰めする前の原酒が、
『神居原酒』として売られている。
これが、実に素晴らしき原酒なのだ。
ストレートにキュッとくる若い原酒は、
イタリアの樽詰めしないブランデー「グラッパ」のような
きりっとした切れのある飲み口。
味に透明感があって、
それでいて、深い余韻を残す。
この原酒ならば、
絶対うまいウイスキーになると確信させてくれる。
そんな1杯が500円で、
利尻の海を眺めながら試飲できるのだ。
カウンターの右の窓からは、
醸造所の中が見える。
この原酒は、
まだ原酒の段階なのに、
すでにいろんなウイスキーのイベントで、
表彰を受けている。
期待は、否が応にも高まっている。
醸造所の規模にあわせて、
機器類も小さめ。
ひっそりと、
でもひたすらに仕込んでいる。
「カムイウイスキー」は、
この秋、
ついに製品として発売される。
「醸造所フェスティバル」が、
毎年、夏に開催されているが、
今年は、そのイベント中に、
販売直前のウイスキーを
試飲させてくれるというではないか。
そりゃ、参加するしかあるまい。
フェスティバルの開始に先立って、
『醸造所見学』が行われた。
島に来て4年のフランス人スタッフが、
いつから、なぜここに
ウイスキー工場を造ることになったのかを説明。
「島、良質の水、強い風」が、
スコッチを代表するモルトウイスキー「アイラモルト」の故郷
アイラ島と似ていることから、
アメリカ人オーナーが、
ここに工場を造ろうと決めたこと。
島の住民は、主に漁師で、
それ以外のこと(特にウイスキーづくり)には、
全く関心を示さず、
胡散臭い外国人と見られたこと。
それから、毎月島にやって来ては、
あちらこちらで酒を飲み、
顔を売って親しくなっていき、
ついには「神居海岸パーク」の土地を借りて、
工場づくりが認められたこと。
などを知る。
外国人との間であっても、
人生は飲みにケーションなのだね。
そして、行政をも動かした、
オーナー社長の粘りには敬服する。
行政の方も偉かったしね。
工場内に入って、
製造過程の説明を聞く。
200kgの大麦からできる
700Lの一次精製物は、
蒸留されて70Lになる。
これが、一日の仕事の成果なのだとか。
ポットスティルは、
アメリカでバーボンのポットを造るメーカーに
特注したとか。
お金をかけて準備し、
長い時間をかけて熟成させ、
でも、まだ利益は生んでいない。
ただ、この「カムイウイスキー」が、
知る人ぞ知るウイスキーになることは、
ここで働く人の熱意からして、
間違いのないところだろう。
樽倉庫は、
見事にウイスキーのよい香り。
一度使ったバーボン樽に詰めているせいか、
少し甘い香りも感じた。
樽には、詰めた日付が書かれている。
この樽は、2022年11月24日詰めのもの。
それでは、いよいよ試飲である。
もちろん、本邦初公開。
シングル(30mL)500円という
破格の値段での有料試飲。
この値段なら、当然ダブルにしちゃうよね。
一口目には、
まろやかでとても広がりのある味わい。
後から、潮の香り。
このウイスキーは、間違いなく、
利尻の潮の香りを、
たっぷり吸収して育っていた。
そして、舌に残る若干の塩気。
最後にやってくる甘い香り。
この香りは、バーボンの香りに共通する甘さだ。
複雑にして繊細で、
それらが、バランスよく混じり合った、
最上級の個性をもったウイスキーだった。
やがて、利尻の代名詞として、
このウイスキーが語られる日が来ると
予感させる仕上がり。
利尻は、昆布やウニだけではないのだ。
バーボン樽を使ったというのが、
このウイスキーに、よい個性を与えている。
現在、
スコットランドのスコッチ樽、
新品のミズナラ樽、
フランスのワイン樽、
に詰めたものもあるそうだが、
それらがまた違った個性を
見せてくれるのも楽しみだ。
会場では、ライブも行われていたが、
一組目が終わったところで退散。
この日は、午前中から雨模様だったが、
オーナー社長があいさつするのに合わせて、
雨が上がり、青空さえときどき見られた。
その後は、雨は降らず。
さすが、この社長は、持ってるね。
このイベントでは、
島内外からの出店もあった。
こちらは、稚内のクラフトビール
「YUM WAKKA BREWING」の『セゾン』。
350mLサイズで飲む。
フルーティな優しい香りの奥から、
IPAにも共通するガツンとした苦味も感じる、
クラフトビールらしいビール。
華やかさとビールらしさを兼ね備えた一杯だった。
なかなか素晴らしい。
おつまみには、北海道名産じゃがいも
『インカのめざめ』のフライドポテト。
ピリ辛な『ケバブ』もいい感じ。
「丹丘蒸留所」は、
旭川近く、大雪山の麓、
東川町にあるクラフトジンの蒸留所。
この日は、クラフトジン『雪の窓』ストレートジンを
『ジン&トニック』でいただく。
やや甘く、独特な香りの奥から、
ジンの香りが追いかけてくる。
これまた、良質なクラフトジンだった。
ビーフィーターやタンカレーとは、
全く違った世界感が広がる。
サントリーの『翠』が庶民のジンならば、
このジンは、貴婦人のようなジンだった。
このイベントに参加できて、
本当によかったと、心から思う。
利尻には、
このために来たのではないかとさえ思う。
素晴らしき一日だった。
沓形の街近くの「神居海岸パーク」にあるのが、
「カムイウイスキー利尻醸造所」。
駐車場の横に、
スタイリッシュな建物をかまえている。
サントリーやニッカといった
大手の醸造所に比べれば、
サイズ観たるやひっそりしたものだが、
その存在感は、実に大きいのだ。
←応援ありがとう。
この日は、2度目の訪問。
醸造所の一角には、
試飲コーナーが設けられている。
前回は、そのコーナーが閉まった後の時間だったから、
今回は、間に合うようにやって来た。
といっても、この醸造所が醸造を始めたのが4年前。
未だ、ウイスキーとしての製品は売られていない。
3年以上熟成したものでなければ、
ウイスキーとして売ることができないのである。
現在は、樽詰めする前の原酒が、
『神居原酒』として売られている。
これが、実に素晴らしき原酒なのだ。
ストレートにキュッとくる若い原酒は、
イタリアの樽詰めしないブランデー「グラッパ」のような
きりっとした切れのある飲み口。
味に透明感があって、
それでいて、深い余韻を残す。
この原酒ならば、
絶対うまいウイスキーになると確信させてくれる。
そんな1杯が500円で、
利尻の海を眺めながら試飲できるのだ。
カウンターの右の窓からは、
醸造所の中が見える。
この原酒は、
まだ原酒の段階なのに、
すでにいろんなウイスキーのイベントで、
表彰を受けている。
期待は、否が応にも高まっている。
醸造所の規模にあわせて、
機器類も小さめ。
ひっそりと、
でもひたすらに仕込んでいる。
「カムイウイスキー」は、
この秋、
ついに製品として発売される。
「醸造所フェスティバル」が、
毎年、夏に開催されているが、
今年は、そのイベント中に、
販売直前のウイスキーを
試飲させてくれるというではないか。
そりゃ、参加するしかあるまい。
フェスティバルの開始に先立って、
『醸造所見学』が行われた。
島に来て4年のフランス人スタッフが、
いつから、なぜここに
ウイスキー工場を造ることになったのかを説明。
「島、良質の水、強い風」が、
スコッチを代表するモルトウイスキー「アイラモルト」の故郷
アイラ島と似ていることから、
アメリカ人オーナーが、
ここに工場を造ろうと決めたこと。
島の住民は、主に漁師で、
それ以外のこと(特にウイスキーづくり)には、
全く関心を示さず、
胡散臭い外国人と見られたこと。
それから、毎月島にやって来ては、
あちらこちらで酒を飲み、
顔を売って親しくなっていき、
ついには「神居海岸パーク」の土地を借りて、
工場づくりが認められたこと。
などを知る。
外国人との間であっても、
人生は飲みにケーションなのだね。
そして、行政をも動かした、
オーナー社長の粘りには敬服する。
行政の方も偉かったしね。
工場内に入って、
製造過程の説明を聞く。
200kgの大麦からできる
700Lの一次精製物は、
蒸留されて70Lになる。
これが、一日の仕事の成果なのだとか。
ポットスティルは、
アメリカでバーボンのポットを造るメーカーに
特注したとか。
お金をかけて準備し、
長い時間をかけて熟成させ、
でも、まだ利益は生んでいない。
ただ、この「カムイウイスキー」が、
知る人ぞ知るウイスキーになることは、
ここで働く人の熱意からして、
間違いのないところだろう。
樽倉庫は、
見事にウイスキーのよい香り。
一度使ったバーボン樽に詰めているせいか、
少し甘い香りも感じた。
樽には、詰めた日付が書かれている。
この樽は、2022年11月24日詰めのもの。
それでは、いよいよ試飲である。
もちろん、本邦初公開。
シングル(30mL)500円という
破格の値段での有料試飲。
この値段なら、当然ダブルにしちゃうよね。
一口目には、
まろやかでとても広がりのある味わい。
後から、潮の香り。
このウイスキーは、間違いなく、
利尻の潮の香りを、
たっぷり吸収して育っていた。
そして、舌に残る若干の塩気。
最後にやってくる甘い香り。
この香りは、バーボンの香りに共通する甘さだ。
複雑にして繊細で、
それらが、バランスよく混じり合った、
最上級の個性をもったウイスキーだった。
やがて、利尻の代名詞として、
このウイスキーが語られる日が来ると
予感させる仕上がり。
利尻は、昆布やウニだけではないのだ。
バーボン樽を使ったというのが、
このウイスキーに、よい個性を与えている。
現在、
スコットランドのスコッチ樽、
新品のミズナラ樽、
フランスのワイン樽、
に詰めたものもあるそうだが、
それらがまた違った個性を
見せてくれるのも楽しみだ。
会場では、ライブも行われていたが、
一組目が終わったところで退散。
この日は、午前中から雨模様だったが、
オーナー社長があいさつするのに合わせて、
雨が上がり、青空さえときどき見られた。
その後は、雨は降らず。
さすが、この社長は、持ってるね。
このイベントでは、
島内外からの出店もあった。
こちらは、稚内のクラフトビール
「YUM WAKKA BREWING」の『セゾン』。
350mLサイズで飲む。
フルーティな優しい香りの奥から、
IPAにも共通するガツンとした苦味も感じる、
クラフトビールらしいビール。
華やかさとビールらしさを兼ね備えた一杯だった。
なかなか素晴らしい。
おつまみには、北海道名産じゃがいも
『インカのめざめ』のフライドポテト。
ピリ辛な『ケバブ』もいい感じ。
「丹丘蒸留所」は、
旭川近く、大雪山の麓、
東川町にあるクラフトジンの蒸留所。
この日は、クラフトジン『雪の窓』ストレートジンを
『ジン&トニック』でいただく。
やや甘く、独特な香りの奥から、
ジンの香りが追いかけてくる。
これまた、良質なクラフトジンだった。
ビーフィーターやタンカレーとは、
全く違った世界感が広がる。
サントリーの『翠』が庶民のジンならば、
このジンは、貴婦人のようなジンだった。
このイベントに参加できて、
本当によかったと、心から思う。
利尻には、
このために来たのではないかとさえ思う。
素晴らしき一日だった。


























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