それは、徳島の秘境「祖谷のかずら橋」近くで
1か月過ごした日々のお話。


わたしがお世話になった「ホテルかずら橋」は、
すぐ近くに寮を持っている。

その寮の上階にある眺めのいい部屋は、
ツアーコンダクターやバスドライバーが利用する
客室となっている。


わたしたち「おてつびと」は、
この客室を利用させてもらっていた。
祖谷川に面していて、
対岸を見通すこともできる。

朝、カーテンを開けば、
全面が緑に包まれている。
マイナスイオンに満ちた、
心地よい風が吹く。

空気が、何ともすがすがしいのだ。


部屋からは、遠くの高いところに、
家屋が2、3軒目に入る。

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88_31←わたしを応援してくださって、ありがとう。

あんな山の中にも、暮らしがあるのだ。
いったい、どんなところで暮らしているのだろう。

ふと気になった私は、
ある日、実際、
あそこまで行ってみることにした。

地図をたどれば、
かなり曲がりくねった道ではあるが、
車の通れる道がつながっているらしい。

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車を走らせること30分余り。
たどり着いたところから、
「ホテルかずら橋」を眺めた写真がこちら。

ホテル右上の頂が「天空露天風呂」
ケーブルカーのレールも見える。

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下から見れば、
数軒の家屋があるだけのように思えたが、
実際には、相当数の家々が建ち並んでいた。

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山間地にしては、
思いのほかなだらかな土地が広がり、
かつては、農業も営まれていたように見える。

よくぞこのような土地を見つけたものと思う。

ここに至るまでの道を開き、
集落となるまで家屋を建て、
なおかつ、下から仰いでも、
こんなにも、多くの人が住んでいるようには見えない。

これこそが、まさに隠れ里だと思うのだ。

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そのまま、さらに進んで行くと、
道はやがて、
「かずら橋夢舞台」の上にある集落へとたどり着いた。


この間は、市営バスの路線となっていた。
ワゴン車タイプの小型バスが、
集落をつないでいる。

走るのは1日に数本であるが、
それでも、この場所の暮らしを支える路線として、
便利さに一役買っているのだ。

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普段、平地に住んでいるわたしの暮らしとは、
まったく違った生活が、
ここには、あったのだった。

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