それは、徳島の秘境「祖谷のかずら橋」近くで
1か月過ごした日々のお話。

この日、香川県丸亀市まで出かけたのは、
もう一つ目的があったから。


日本には、江戸時代に建築されたまま
現在も残る天守閣が12棟あるという。
松本城しかり、姫路城しかり。
これらを「現存十二天守」と呼んでいるらしい。

江戸時代には、何百とあっただろうから、
十二しか残っていないことを、
「たった」と思えばよいのか、
「よくぞ」と思えばよいのか。


その「現存十二天守」の一つが、
「丸亀城」であるという話を耳にした。
これは、行ってみるしかあるまい。

かくして、この日の訪問となった。


丸亀城の天守閣は、
大手門のはるか上。

大小のコントラストがおもしろい。
天守が小さくて、可愛く見えるのだ。

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88_31←わたしを応援してくださって、ありがとう。

大手門は、
外側が「二の門」
内側が「一の門」。

間の枡型には、出陣に際し武士たちを集めた。
この枡形の大きさは、他城には見られない。

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「大手二の門」は、高麗門形式というらしい。
城の顔にふさわしい、美しい造りである。

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「大手一の門」は、
威厳と風格を備えた櫓(やぐら)門。
寛文10(1670)年頃の建築といわれている。

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見事な梁(はり)が目を引く。

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周囲には、『鉄砲狭間』。

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のぞけば、外がはっきりと見える。

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天守に向かう坂を「見返り坂」という。

登り口には、
ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんの等身大パネル。
城好きとして知られる田村さんは、
丸亀城名誉大使を務めているらしい。

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その田村さんを横目に登る「見返り坂」

あまりのきつさに、
ときどき停まって振り返り、
どのくらい登ってきたかを確かめるから、
「見返り坂」

登城する武士たちは、
大変だったことと思うが、
実は、この先、さらに坂はきつくなる。

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丸亀城の魅力は、
圧倒的高さの石垣。

「石垣の名城」として知られ、
天守閣の建つ山頂に向かって、
立派な石垣がそびえている。

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この場所には、もともと小山があった。

香川独特の、
平地の真ん中にぽっこり小山がある地形を生かして
城を建てたようだ。

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「三の丸」までたどり着いて、
ようやく少し落ち着く。

ここからの眺めも、かなりよい。

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「二の丸」跡から見上げる天守。

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「天守閣」は、実際小さく、三層三階建て。

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一層目は、柱がたくさん立ち
かなりゆったり広々。

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この層にも、
『鉄砲狭間』が設けてあった。

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『石落とし』もあって、備えは万全。

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二層目となると、
スペースはかなり縮まる。

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この階段の急さが、
いかにも天守閣。

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かくして、3層目。
最上階にいたる。

ここの梁(はり)もまた、
見事なものである。

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そして、スペースはこれだけに。
城主のみに許された、極上の空間だ。

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山上の最上階となれば、
その眺めたるや、素晴らしい。

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はるか、瀬戸内海まで見渡せる。

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領主気分で眺める、丸亀の城下町。

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石垣もまた、何層にもわたって、
山全体を包み込んでいる。
それもまた、美しい。

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「二の丸井戸」は、
絵図には、深さが約65mあると書かれ、
日本一深いといわれている。


美しい石垣の出来栄えに、
お殿様は、大変ご満悦だった。

ところが、羽坂重三郎という、
石垣を築いた石工の一人が、
鉄の棒を使って、
あっさり石垣を登ってしまった。

重三郎が敵に通じることを恐れたお殿様は、
井戸の底に入っている間に、
石を落として殺してしまった、
という、恐ろしい伝説が残っているとか。


そんなことをしたら、
井戸が使えなくなってしまうと思うが、
実際のところは、どうだったのだろうか。

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「丸亀城」を築城したお殿様は、
豊臣秀吉から讃岐を与えられた生駒氏。

江戸時代に入っても、支配は続いたが、
やがて、お家騒動で転封となり、
山崎氏が入封して、丸亀藩五万石となった。

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この山崎氏も、後継なく断絶し、
京極氏が入封した。
明治時代に入るまで居城としていた。

「京極氏」といえば、
お市の方の妹、お初の婚家。
織田の血筋が、
丸亀を治めていたということだ。

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「見返り坂」下にある「丸亀城観光案内所」の中では、
「丸亀うちわ」の実演販売が行われていた。

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製作体験もさせてもらえるらしい。

日本古来の伝統的なうちわであおげば、
暑い夏も乗り切れることだろう。
たぶんね

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