それは、徳島の秘境「祖谷のかずら橋」近くで
1か月過ごした日々のお話。


「かずら橋夢舞台」の対岸、
奥祖谷へと続く道沿いには、
食料品店やお土産屋さんが並んでいる。

その一角にあるのが「祖谷観光旅館」
『お食事処』の看板は本当なのか、
散歩をするたびに気になっていた。


この日、
お店の前で掃除をしていたおかあさんに尋ねると、
「そばは、ないんだよねぇ。
 この辺のものを料理したようなものだけだけど、
 それでよければ。」との返答。

それこそは、
願ったりかなったりではないか。
かくして、速攻で入店したんだ。


出てきたのは、
『祖谷定食』とでも呼ぶべき膳が一枚。

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88_31←わたしを応援してくださって、ありがとう。

『そば米雑炊』は、祖谷の代表料理。

昔、米作りがあまりできなかった祖谷では、
米への憧れを込めて、
そばの実のことを『そば米』と呼んだ。

だから、そばの実だけで作った雑炊のことも、
『そば米雑炊』と呼ぶ。


これがまた、
いりこの出汁がいい具合に効いている。
大根、にんじんに鶏肉も少し入って、
素晴らしき逸品なのだ。

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こちらは、『祖谷こんにゃくの刺身』
祖谷産のこんにゃくいもで造られているとか。

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『石豆腐』と、それを使った『白和え』
同じ材料を使っていながら、
全く違った味わいだった。

ほどよくだしをきかせた白和えは、
特に素晴らしかった。

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祖谷そばを使った『そば稲荷』

これも、昔は、
米の代用としてのそばだったのだろう。

今となっては、
なかなかお目にかかれないごちそう。

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酢の物や炊き合わせの野菜も祖谷産ということで、
まさに、祖谷づくしの一膳だった。

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味もまた絶品。

この宿に泊まったお客さんに
ふるまわれる品々なのだろう。
この味ならば、
またこの宿に泊まりたいと思うこと
間違いなしだった。


こんな素敵な料理は、
地酒と共に味わうしかあるまい(笑)。

『地酒飲みくらべセット』は、
『今小町純米』
『三好菊純米』
『芳水純米』
の3種。

いずれも、三好市池田町の酒蔵が造る。
ガラスのぐい飲みに、
並々と注いでくれるのがうれしい。

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『芳水』は、
甘い香りがふわっと立ち、
後から、少し甘さが追いかけてくるお酒。

『三好菊』は、
さらに華やかな香りが、
ふわっと鼻の中に立ち上がり、
味わいは、まろやか。

『今小町』は、
逆に、香り少なく、
酒らしいきりっとした飲み口の辛口。


料理と一緒に飲むなら『今小町』
酒だけを楽しむなら、
『芳水』『三好菊』だと思った次第。

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祖谷の地には、
外国人がとても多く訪れる。
だから、英語バージョンのメニューも用意されている。

そば米雑炊の説明を読むと、
この辺りの文化への知識が、
得られる感じがする。

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マスターは、40代ぐらい?
祖谷の見どころを、
とても丁寧に教えてもらった。

こんなマスターが営むお宿ならば、
泊まっても間違いないと思うのだった。

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