それは、この間「入善町下山芸術の森発電所美術館」を訪れた日のお話。

 この美術館に行ってみたかったのは、美術館そのものが、元発電所という造形的に優れた建物に違いなかったから。もともとは水力発電所だった建物を、北陸電力が入善町に寄贈して美術館に生まれ変わったということらしいね。

 こちらがその表構え。赤茶っぽい煉瓦でつくられた建物が、見事なレトロ感を演出しているよね。前のくぼんだ所は、かつて池にでもなっていたのだろうか。「時代を越えた空間美」とでもいった言葉がふさわしいスペースだよ。

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 遠くから見ると、この一帯全体もかなりイケてる風景だよね。

 発電所は、黒部川の河岸段丘を利用して建てられたみたい。その落差は20m程度だから、発電量としては小さかっただろうと思われるな。廃止になるのも去りなんだけど、なくしてしまうのがもったいない、というのもよくわかる。

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 入り口ゲートは、現代アートっぽくて素敵なんだけど、去年の能登半島地震の被害を受けたままになっていて、今は、下を通ることができないんだ。直す予算をひねり出すのに苦労している様子。

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 発電所の横の小さな木造の玄関が、これまたレトロな雰囲気。中には、事務所も入っていて見た目よりも広かったよ。左側の階段を登れば、河岸段丘の上に登ることができるんだ。

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 美術館は、建物全体がそのまま一つの展示室、っていういさぎよさ。

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 発電所跡だけあって、当時の機械がそのまま残されてるんだ。

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 2階の奥には、休憩スペースがあるんだけど、もとは、発電機械の管理室だったみたい。発電所としての造形も、十分に堪能できたよ。

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 美術館を十二分に楽しんだボクは、横にあった階段を登って、河岸段丘の上に出てみたよ。

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 見下ろした美術館も素敵。

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 段丘の上には、さらに展望台があって、黒部平野を見渡すことができたよ。

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 新幹線ごしに、黒部の市街地や、その先の海まで一望できる実によい眺めだったんだ。

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 段丘の上には、カフェがあったり、道路がつながっていて駐車場もあったから、この展望台をめがけてくる人もいるのかもね。