それは、大分・宮崎を旅した日のお話。

 別府温泉を十二分に堪能したボクは、JR日豊本線に乗って宮崎県延岡までやってきたよ。所要時間は2時間半弱ほど。富山からだと、新幹線なら東京に着けるほどの時間がかかるのだった。この界隈、移動には時間がかかるんだね。

 大分を走る日豊本線の路線は、ほとんどが山の中を走っていたよ。トンネルもたくさんあったし、ときどき見える開けた場所にある建物には今は人が住んでない様子だったりで、地形が厳しく生活するのも大変な場所なんだと思ったんだ。

 宮崎県に入って延岡に近づくにつれ、だんだん平地が増えて開けた地形になっていったよ。県によって、様子ってずいぶん違うものなんだね。


 さて、延岡といえば、今や宮崎グルメとして全国に名前がとどろく『チキン南蛮』の生まれ故郷。今もその店の1軒が営業しているというから、これは、訪れておかなければなるまい。

 かくしてやってきたのは、JR延岡駅前のほど近くにある「元祖チキン南蛮 直ちゃん」だよ。注文はもちろんの『元祖チキン南蛮定食』。登場したのがこちら。

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88_31←自分が知りたいのは富山のことだって人はここをタップするがよい

 パン粉を使わない独特の衣に包まれた鶏の唐揚げを甘酢だれにひたしてあったんだ。この店では、タルタルソースはかけないのが流儀。

 昭和40年頃創業したこの店では、ご主人が目玉商品を手に入れるため市内の洋食店「ロンドン」で修業して、まかないだった料理をもとに昭和45年頃、このチキン南蛮を売り出したというよ。


 では、名物の『チキン南蛮』をいただいてみようではないか。

 さっくり揚がった唐揚げが、柔らかくて歯ごたえの優しい絶品。タレの甘酢の酢加減も食欲をそそるよね。さすが元祖の味と、心の中でうなりながらいただいたんだ。タルタルソースのないチキン南蛮も、実に素晴らしい。

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 こんな素敵な『チキン南蛮』は、レモンサワーと一緒にいただくしかあるまい

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 『チキン南蛮定食』の他には『日向鶏たたき風定食』『もも焼き定食』と、3種しかないメニュー構成も見事なのだ。もも焼きも気になるよねぇ。

 この店、みそ汁が、だしに海老も入っているような味わいでまた素晴らしかったんだ。みそ汁の旨い定食屋さんにはずれがないという法則は、健在だと思ったよ。

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