この日は、稲荷町にあるショッピングセンター「アピア」でランチタイムになったんだ。となれば、「大黒や」でそばでもいただこうではないか。

 かつては、総曲輪通りの西の端、今のアメリカンなダイナー「ルート46」のある場所に店を構えていた老舗のそば屋さんだよ。中心商店街を通る人々が減り始めた頃に「アピタ」に引っ越した、っていうのが子どもの頃のボクの記憶。

 その昔、総曲輪通りには、清明堂、瀬川書店と大きな本屋が2軒の他に、さらに小さな本屋さんがあったり、喫茶店が何軒もあったり、そば屋さんに寿司屋さん、果ては魚屋さんや果物屋さんまであったりと、実に多くの多彩な店があったんだよね。通りを歩くだけでも心が弾んだんだ。う〜ん、懐かしい。


 さて、場所を変えて今でも元気に営業している「大黒や」で、この日いただいたのは『田毎(たごと)そば』。

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88_31←ここへ行けば富山にくわしくなれるよね

 月見そばに、さらに海老天ぷら、大根おろし、かつお節をトッピングして、ごまをふりかけた、ちょっと豪華なおそばだよ。

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 明治28年に創業したという老舗のそば屋さんだけあって、そばの切れは絶品。香り豊かでつるんとしたのど越しが、実に素晴らしいのだ。関東風の濃い目の出汁も、この店の特徴だね。

 総曲輪に店があったときから、「東京亭」や「つるや」とは違った味わいだなって、子ども心に思っていたんだけどね。今は、あの頃よりは醤油の強さを抑えているような気もするな。まぁ、子どもの頃の記憶だから、若干怪しくはあるけれど。

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 老舗のそば屋さんは、メニューのラインナップも実に多彩で素晴らしい。鰻重が安くいただけるのも、うれしい限り。

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 ご主人自ら手打ちするそばは、『特製もりそば』として提供されているよ。そして、今日のそばのそば粉の生産地もちゃんと知らせてくれるという念の入れよう。

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 そばに真摯に向き合っていることが伝わってくる、素敵なお店なんだ。

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