今回の東京ツアーは、美術館巡りが目的だったんだけど、日帰りもしんどいから前泊することにしたんだ。となれば、夜はいずこかの老舗へと繰り出してみたいではないか。

 かくして訪れたのは、浅草にある老舗のどじょう専門店「駒形どぜう」。どのくらい老舗かといえば、開業してから200年というから、富山から見ればその老舗度は半端ないよね。江戸時代から営業を続ける、江戸文化を今に伝えるお店だよ。

 そんなお店では、看板メニューの『どぜうなべ』を頼むに限るよね。どじょうをぎっしり敷きつめた鉄鍋が、炭火のコンロに載って登場したよ。現代感覚だといまいちなビジュアルだけど、江戸感覚だと食欲をそそる見た目といったところ?

20230801_162037

88_31←ここへ行けば富山にくわしくなれるよね 。

 こちらが、「駒形どぜう」さんの外観。大都会の真ん中にあって、いかにも老舗でございますといった風な構えが素晴らしいよね。

20230801_161608

 木戸をくぐると、店内はこんな感じ。床の上に木の板をはさんで対面で座り、その真ん中にコンロが運ばれてくるといった寸法なんだ。このスタイルも、いかにも江戸時代そのままといった感じで、風情を感じるのだ。

20230801_161658

 鉄鍋の中のどじょうは、一度火を通して煮込んであるよ。だしが炭火であおられて熱くなったところをいただくという寸法。だしが蒸発しちゃうから、ときどき追加して、焦げ付かないように気を付けなければいけないね。

20230801_162040

 そんな『どぜうなべ』には、アサヒの『マルエフ』がぴったり。江戸時代人ならば日本酒を傾けるところだろうけれど、なにしろ、この日も暑かったからねぇ。現代人としては、キューっとグラスでビールをあおるのだ。

20230801_162202

 『どぜうなべ』にはささがきごぼうがいいというから、別料金だけど付けてもらったよ。こんもりかぶせて、さらにその上にねぎをかぶせて、ごぼうがしんなりしたところでいただくんだ。

20230801_162143

 どじょうは、やっぱりどじょうだけあって、一口目はちょっと土の香りがするんだけど、慣れてくるとそれが旨味に感じたりするんだ。ちょっと山椒をふりかけたり、七味にしてみたりと、薬味を変えれば違った味わいを楽しめるのもいいよね。

 200年の長きにわたって生き残り、今では、お江戸の伝統の味となっているには、ちゃんと理由があるんだと、心より納得した夜だったよ。

20230801_163233

 玉子でとじた『柳川なべ』も気になるところ。この店では、さらにくじらもいただけるから、江戸文化極まれり、といった風情だね。

20230801_161750

 全くもって時代劇から抜け出てきたようなお店。外国人のお客さんもいたけど、どじょうは口にあったのかな。

20230801_161756

 いつかもう一度来て、日本酒と『くじらベーコン』の夜を過ごすのもよいと思ったよ。

20230801_161832

 奥の神棚とその下の木のおしながきの感じは、ホント、時代劇から抜け出たよう。

20230801_164228

 この店では、入口で靴の札を渡されるんだ。お勘定は席に座ったままするんだけど、その時に、靴札も渡すと、『代済み』と刻印された靴札に交換してくれるんだ。このやり方だと、混んでても食い逃げされる心配がないね。

20230801_164247

 靴をしまう棚も、年季が入って素晴らしい。

20230801_164316

 地下にも2階にも客席があるみたいだね。

20230801_164324

 お店の人に聞いたら、今のお店は、1960年代に建て直したものらしい。昔の店の造りをそのまま残して建て直したんだって。ちょっと新しいんですよ、って言われたけど、それでも築60年は経ってるってことでないか。

20230801_164334

 ああ、何とも素晴らしき江戸文化。

20230801_161620

20230801_161629