糸魚川には、「奴奈川姫(ぬなかわひめ)の伝説」なる伝説があるらしい。奴奈川姫は、日本最古の書物、古事記に越の国に住む姫と伝えられている人物。まだ書物がほとんどなかった時代に、当時の重要事を記録した書物にわざわざ載せられたからには、さぞかし美しき姫様として、全国に名をとどろかせていたと思われ。

 古事記には、大国主命(おおくにぬしのみこと)が求婚に参上したと書き留められているとかで、糸魚川周辺には、この姫様にまつわる様々な伝説が多く伝わってるらしいよ。

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88_31←富山のいろいろを知りたい人は、ここを見てね〜。 

 出雲からわざわざここまでやってくるというのは、大国主命様は、どれだけアグレッシブだったのだろうと思ったり(笑)。

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 駅前商店街には、アーケードがあって、雨でも雪でも大丈夫といった風情。今は、飲食店が多く並んでいて、昼間は開いているお店は少なかったんだ。

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 商店街を突っ切って北へ進むと、5分ぐらいで海岸沿いを走る国道8号線にぶつかるんだ。そこにいたる歩道には、この界隈で掘り出されたのであろう岩石が飾られていたよ。この石は、約1億年前の凝灰角礫岩。

 糸魚川は、日本を2分するフォッサマグナという地形の北端部。ここを境に、日本の東西は違った地質、地層を持っているという、地質学的には、非常に重要なポイントなんだって。

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 そんなフォッサマグナから掘り出した様々な石が飾られていたんだ。

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 海を見渡す公園にも、奴奈川姫の像。

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 公園から国道8号線を渡れば、日本海展望台。階段で登る展望台は、ちょっと上から海を見る、といった感じ。しかもここへ行くには、地下道をくぐっていくしかないという、何とも面白い展望台なのだ。

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 そんな展望台だけど、眺めはなかなかよかったんだ。

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 海を眺めれば、180度日本海。

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 視界をさえぎるものは、沖には一切なくて、海と空の青さに吸い込まれそうになったよ。こうやって、海を眺めると、身も心もゆったりするのだ。

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 後ろを振り返れば、山なみが広がっているよ。富山で見る飛騨山脈ほどの高さはないけれど、このぐらいの高さの山なみが、この界隈の山々の美しさ。

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 すぐ近くに山が迫って来ていて、だんだん高くなっていく、という風景は、この辺りでしか見ることができないね。

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 少し戻って、街並みを散策してみたんだ。おお、これは、上越地方特有の建築「がんぎ」ではないか。

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 家から梁をつきだして、雪がひどくても影響なくその下を人が歩けるようにした造り。雪が多い地方の知恵だよね。

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 さほど高さのないところがまた、雪国情緒を醸し出してくれるのだ。

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 昔ながらのおもちゃ屋さんを発見。1棟丸ごと、おもちゃだけを売っているお店だなんて、富山では見かけなくなったよね。棚には、ずいぶん色あせた箱も並んでいたから、マニア垂涎のおもちゃも見つかるのではないかと思うようなお店だったよ。

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 実は、糸魚川の中心部は2016年末の大火で、広い面積が焼失したんだ。この界隈は、その後復興して今の姿になったみたい。だから、道路も建物も、現代風に生まれ変わっていたよ。

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 家屋がなくなって、公園になったエリアもけっこうあるみたい。

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 こちらは、市の施設、「駅北広場キターレ」。中には、大火の記録があったり、シェアキッチンでお店が営業したりしているよ。

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 がんぎもなんだか新しめ。

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 火事で焼けた、「京屋」は、加賀藩の本陣も務めた仏具店。今は、新築されたんだけど、この堂々とした建物の構えには、ここ数年に建てられたとはとても思えない風格が漂っていたよ。

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 火事で焼けた一角には、これも江戸時代から綿々と歴史を紡ぐ造り酒屋「加賀の井」もあるんだ。今は、立派に再建されてるんだけど、それはまた別のお話。