静岡出張の1日目の夜、街を歩いていると、とある赤ちょうちんの看板に『焼とり もつカレー』の文字を見かけたんだ。焼き鳥はともかく、『もつカレー』ってなんだ?肉の代わりにモツを入れたカレーライス?焼き鳥を売ってる店で、もつ入りカレーを食べるのか???頭の中で、?マークが渦巻いたよ。

 「三保の松原」を歩いてるときに、ふと『もつカレー』のことを思い出してググってみたんだ。そしたらなんと、清水のソウルフードだというではないか。しかも、清水が日本に誇るアニメ「ちびまる子ちゃん」に、「まるちゃんの静岡音頭」の一節として登場するのだとか。JR清水駅前にあるお店が、そのルーツだというから、それはもう、どんなものか行って確かめてみるしかないではないか。

 お店が開くのは、17:00というから、それまで、清水の街で過ごすことにしてみたよ。かくして、「三保」からは、バスに乗って街並みを眺めながら移動。

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 さて、清水といえば、「清水の次郎長」という江戸末期から明治初期にかけて活躍した渡世人が有名なんだけど、知ってる?その次郎長が開業した船宿が再建されてる、っていうから見に行ってみたよ。こちらが、その船宿「末廣」。

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88_31←富山のいろいろを知りたい人は、ここを見てね〜

 次郎長は、渡世人ではあったけれども、明治に入ってからは、清水港の振興に力を尽くした人でもあるんだ。

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 中に入ると、広々とした板の間。この板は、明治期の板そのままなんだって。船宿は解体されて、他の建物になってたらしいけど、そこが「末廣」の建材を使っていることがわかると、近年再び解体されて船宿に戻されたのだとか。とはいえ、図面が残ってたわけではなく、言い伝えや遠景の写真からこの建物を想像して再建したらしいよ。

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 2階には、宿部屋が2つ。廊下の造りがいかにも船宿風で、床板もレトロだったよ。

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 そんな宿部屋には、次郎長とその家族の人形が並んでいて、なんで?と思ってしまったな(笑)。次郎長は、英語塾を開いて、そこで英語を学んだんだって。若いころと、年を重ねてからでは、ずいぶん生き方が違っていて、でもそこがまたカッコいい。今でも、多くの人の記憶に残っている所以だよね。

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 2階から、明治のころの風景を想像しながら、下を眺めてみたよ。

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 入り口に置かれた、次郎長さん等身大人形。意外と小柄だったんだと、驚いたよ。

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 「清水次郎長生家」というのが、「末廣」から歩いて15分ほどのところにあったから行ってみたよ。しかし、訪れた日は平日で16時を過ぎてたから閉まっていたんだ。残念。

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 横の壁は、トタン張りになってたけど、中はしっかり古めかしい感じ。

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 この生家がある前の通りは「次郎長通り」という商店街になっていたよ。最近は閉店してしまった店が多くなった感じだけど、かつては、たくさんの店と人出でとても賑わっていたのではないかと思ったり。栄枯盛衰だよねぇ。

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 「末廣」から「清水次郎長生家」へと向かう橋の欄干。何とも、港町らしいデザインだと思ったから、1枚写してみたよ。

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 かくして、再びバスに乗って、JR清水駅に向かったんだ。

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 目指すは清水駅前グルメ通り。

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 お店の名前は「金の字本店」。建物自体は新しそうだけど、とてもレトロな感じを残した、風格のあるお店だったよ。

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 そしてこちらが、問題の『もつカレー』。おお、牛もつ串をカレーで煮込んだものだったんだね。

 このカレーが、かなりスパイシーで後からコクが追いかけてくるという、昭和な時代のレストランカレーの味わいを持ったカレー。心の中で、なんとも美味〜、と叫んでしまったよ。

 もつも噛みしめるとバラバラとほどけていくくらいに柔らかく煮込まれていて、もつの食感も楽しめるし、カレーも味わえるという、珠玉の逸品だったよ。ソウルフードと呼ばれるのも納得。いやぁ、この『もつカレー』に出会えてよかったぁ。

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 そんな『もつカレー』には、生ビールが合うのだ。工場直送の『サッポロ黒ラベル』にしてみたよ。

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 この「金の字本店」は、串焼き屋さん。『もつカレー』の他にもいろいろあったから、頼んでみたよ。上から『レバー焼』『もつ焼』『あか焼』『とり焼』の4品。『とり焼』といっても身ではなくてとり皮なところが、いかにも昔からやってる焼き鳥屋、って感じだったな。

 レバーがあるのに別に『あか焼』とは『あか』ってなんだろ、と思ってきいてみたら、豚の脾臓なんだって。そんなの初めて食べたけど、コリッとした歯ごたえは、確かに初めての食感で、しっかり美味だったな。

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 調度は新しいけど、レイアウトに昭和を感じる店内。

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 看板になってるメニューも、よく見るメニューのようで、それでいて、ちゃんと個性を感じるラインナップだったよ。

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 『もつカレー』をさらに2本おかわりして、この夜は終了と相成ったのだった。

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 清水の商店街を少し散歩しながら、「静岡鉄道」の「新清水駅」へと向かったよ。静岡まで「静岡
鉄道」に乗って帰ろうと思ったんだ。

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 やってきた電車は『まるちゃんトレイン』。

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 新しい車両みたくて、きれいな車内は、都市型通勤電車といった風情。

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 20分ばかり電車に揺られて「新静岡」に到着。とても快適な車両だったよ。まるちゃんトレインは、横の壁面に『まるちゃんの静岡音頭』の歌詞が書きこんであるんだけど、おお、『モツカレー』の文字もあるではないか。

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 前面は、とてもスタイリッシュなのに、横はちびまる子というギャップが面白かったよ。

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 新静岡から、ホテルに戻る途中に、1日目の夜に『もつカレー』の文字を見かけた店を、再び見つけたよ。そしたら、店の名前が「金の字」ではないか。どうやら、静岡支店だったみたいだね。何とも、運命を感じる出会いだったな。

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