それは、去年の暮れのお話。この日は、久しぶりに串の会の面々と集まってみたんだ。串の会、っていうのは、かつて同じ部署にいた職場の仲間とつくってる飲み会の名前。

 「何かで助けてもらったら、串10本とか、串20本とかでお礼する」っていうのをためておいて、ときどき出かけては、串に食らいつくのを信条にした会なんだ。今は、みんな違う部署にいるけど、会だけ残して、コロナ前はときどき集まっていたんだよね。


 この日訪れたのは、丸の内にある日本料理屋さん、その名も「丸の内」。市電の分かれていく丸の内交差点の角に、けっこう大きな建物なのに、ひっそりと建っているお店だよ。

 ひっそりというのは、ここに店があるってことが目立たないようになっているから。「宣伝とかしてないんで、知っている人だけに来てもらってます」っていうのが、マスターのお言葉。そして、そんな店で出る料理が、これまた素晴らしいのであった。今の旬を並べた『造り』は、新鮮の極みだったよ。

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 ともあれ、まずは生ビール。

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 焼き物には、『鮭のみそ焼き』。

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 カニの身をちりばめたスープも絶品。

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 揚げ物には、『真鱈の白子の天ぷら』を含む3品。

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 こちらは、『銀杏のみそ焼き』。赤みその上に銀杏をしきつめて焼いただけなんだけど、甘辛い赤みそと銀杏でお酒が進むのだ。これは、よい肴になると思ったよ。

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 そんなわけで、おかわりをしたいではないか。お酒のラインナップがけっこうリーズナブルで、この辺りにも、ご主人の気概を感じるのだ。

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 かくして、芋焼酎『元祖やきいも』をロックでいただくことにしたよ。焼き芋で仕込んだ芋焼酎は、甘い香りがやさしい、珠玉の逸品だったよ。横に添えられてるのは、『ぶり大根』なんだけど、鰤がほぐし身になっていて、とても食べやすかったんだ。

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 そして、この季節には驚きの『松茸の土瓶蒸し』。なんで今の時期に松茸、って思ったら、干し松茸を使っているんだって。この香りが年中味わえる「干し松茸」なるものがあると、初めて知った夜だったよ。いやはや、全くもって素晴らしい。

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 デザートには、『杏仁豆腐』。どれもこれも、ご主人が丁寧に作っていることがよくわかる、素晴らしき料理の数々だったんだ。

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 こちらが、お店の正面。こうしてみたら、普通の家にしか見えないよね。

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 玄関右のプレートに店名が記してあるだけ。隠れ家にするにはもってこいのお店だったよ。そして、こんなお店に出会えたことを、感謝するばかりなのだった。

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